FFS理論で自己分析
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目次
【wack】自分にとっての、ワクワク生きる方法がわからない…
というわけで、自分にとっての、ワクワク生きる方法がわからない… のヒントになればと思い、
FFS診断の結果を示し、自己分析を進める。
ここでは
- FFS理論とは
- FFS診断の流れ
- FFS診断結果と結論
で、進める。
【waku】FFS理論で自己分析
FFS理論とは
ストレス理論をベースに研究されたもの。
人によってストレスになる刺激は異なり、
広い部屋を
「広々として心地いい」
と感じる人もいれば、
「広すぎて不安」
と感じる人もいる。
このように、環境や刺激に対する感じ方は人それぞれ。
その感じ方の特性を5つの因子として計量化したものがFFS理論。
5つの因子は「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」だ。(詳細は後述)
FFS理論のポイントは、因子の順 にある。
理由は簡単。第一因子が自分の個性にいちばん影響するからだ。
それにつづき、第二因子、第三因子…と、
影響度はひくくても無視できない因子がつづく。
相反しやすい「保全性と拡散性」や「需要性と凝縮性」が
第一、第二因子の場合は、第二因子をあくまで参考程度にするとよいそうだ。そうなのね。
FFS診断では、5つの因子とストレス状態が数値化される。
その結果から個性に影響を与えている因子を特定。
どう考えて行動したのか明快に捉えられるわけだ。
さて、お待ちかね。5つの因子について確認する。
◆ 凝縮性
固定/強化させようとする力の源泉となる因子。思い入れ因子。
この因子が高い人は、自身の価値観を強くもっている傾向。
【判断軸】自分の価値観上、正しいか、正しくないかで物事を判断。
【ストレス要因】自分の考え方や価値観を頭ごなしに否定されるとストレスを感じる。
【口癖】これ、当然すべきだよね?
◆ 受容性
外部を受け容れようとする力の源泉となる因子。思いやり因子。
この因子が高い人は、外部の状況が幸福な時にこそ、自分も幸せになれると思う傾向。
【判断軸】良いか、悪いかで物事を判断。
【ストレス要因】反応がなかったり、存在をないがしろにされたりするとストレスを感じる。
【口癖】なるほど!わかる、わかる
◆ 弁別性
相反する二律にはっきりと分けようとする力の源泉となる因子。
自分の置かれた状況や心理状態などに関して、それが適/不適か二分的に弁別する機能をもつ因子。
成育環境の影響を受け、統計的には学童期に固定されると言われる。
【判断軸】相対的に見て適正であるか、不適正であるかで物事を判断。
【ストレス要因】理不尽さなど、理性ではどうにもならないことを求められるとストレスを感じる。
【口癖】それって、こういうこと?
◆ 拡散性
飛び散っていこうとする力の源泉となる因子。攻めの因子。
「よく見せたい」とか「得をしたい」と思う傾向。
【判断軸】好きか、嫌いかで物事を判断。
【ストレス要因】物理的/精神的に束縛されるなど、自由に動けないときにストレスを感じる。
【口癖】まあ、いいや、とりあえずやろう
◆ 保全性
維持するために工夫改善していく力の源泉となる因子。守りの因子。
「よく見られたい」とか「損したくない」と思う傾向。
【判断軸】好きか、嫌いかで物事を判断。
【ストレス要因】明確な指針がない場合や、急な変更など、予期せぬ事態にストレスを感じる。
【口癖】安全かどうか、まず確認しよう
FFS診断の流れ
- 本「宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたを引き出す自己分析」を 1980円(税込)で購入。
- アクセスコードで 無料簡易診断 を行う。
- 自己理解をより深める個人診断6つの診断結果追加 3500円(税込)でさらに詳しい診断結果を得る。
★ 手順2の診断から生成されるため、手順3で診断を行う必要はなかった。
★ 二人の関係を客観的に把握し、より良い関係のためのヒントがもらえる「関係性アドバイスシート 2000円/件(税込)」も行えるが、今回は 自己分析がゴール なので、それ以上の診断ツールは不要とした。 - ブログやノートにアウトプットして、自己分析結果と向き合う。
- 本「宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたを引き出す自己分析」を読む。
★ 私の場合は、先に本を読んでしまったが、診断/分析後に読んだ方が内容をインプットしやすい。
FFS診断結果と結論
◆私の 無料簡易診断 結果
- 【私の特性を構成している因子】弁別性。拡散性。受容性。
- 【宇宙兄弟のキャラクター】カルロ・グレコ。興味があることに積極的で、合理的で無駄なく、しかも柔軟に取り組むことができる。周囲を巻き込むことも得意。起業家の素質あり。
- 【CAN】
・合理的に物事を判断できる。
・物事や状態を明確に切り分けることが得意。
・積極的にアイデアを出しながら動ける。
・人と違うことを思いついたら自ら行動して実現する。
・柔軟に物事を受け入れる。
・周囲の喜びを自分の喜びと考えることができる。 - 【口癖】「なぜですか」「因果関係は」と理由や背景を知ろうとする。
- 【日頃の取りやすい行動/しぐさ】合理的な処理。無駄なことはしない。
- 【ストレスになりやすい要因】理不尽さ。曖昧な状態。割り切れない状態。
- 【ディストレス状態の時の行動】機械的、自己都合的、詭弁的。
◆私の 6つの診断結果追加後 結果
6つの診断結果には
- 思考の順番
- 陥りやすい状態
- FFS理論について
- 最近のストレス状態と陥りやすい癖
- キャリアアップのためのアドバイス
- とりやすい学習スタイル
があり、主に以下の点が興味深く、あてはまると感じた。気をつけて実践していきたい。
- 思考の順番
- 確かに記載のとおりで、合理→積極的→柔軟の順で思考を走らせているところがある。
(弁別性→拡散性→受容性)
- 確かに記載のとおりで、合理→積極的→柔軟の順で思考を走らせているところがある。
- 最近のストレス状態と陥りやすい癖
- 弁別性におけるストレスになりやすい要因として、義理や人情などの割り切れない状態に置かれることとあるが、まさしく。対処法として、判断できる(割り切れる)状態を作ることとあった。学びだ。
- 拡散性におけるストレスになりやすい要因として、自分の思いで、自由に動けないこととあったが、これまた、まさしく。対処法として、前例のない面白くて自由な発想をして行動することとあった。そうしよう。
- キャリアアップのためのアドバイス
- 人間関係を理解する知識を獲得すること(周囲との人間関係に配慮することで より効率的なチーム活動が可能になる)
- 1つの真理に到達して、他の体験も「概念化」「普遍化」できる能力を獲得すること(物事の真因をつかまないまま転々とすることで、中途半端な体験しかしていない状態になる危険性)
- 優先順位を決めたり、自らの処理能力を高めること(周囲に迷惑をかけたくないと、自分だけで抱え込んで残業したり、週末に仕事をすることで、疲れ果てる危険性)
- とりやすい学習スタイル
- 物事の理由づけや背景を明確にしようとする。因果関係が明確になり理解が進みやすくなる。
- 新情報に対しては受け入れてからどう使うか考える。自分なりのやり方を確立する前に新情報を加えてしまい、情報過多になってしまう欠点があるため、ポイントを絞りつつ、周囲への貢献が明確に見えるような場合には学習効果は高まる。
◆結論
結果から考えると、
私は「合理的で、積極的にアイデアを出しながら柔軟に動いていくタイプ」のようだ。
言われてみれば、確かにそういう節がある。
さらには、無駄を避ける傾向にあり、義理や人情などの割り切れない状態に置かれるとストレスを感じてしまうため、判断できる状態を作ることが求められる。
そして、自由に動けないことにもストレスを感じるようで、前例のない面白い自由な発想をして行動していくことが良いようだ。「自由」は私の人生の価値観でもある。
周囲の喜びを喜ぶ性格であり、人を育成する気持ちが強いというところがある。ここについても納得できる。
本を読み進めていて、さらにおさえておきたいことが浮上した。
日本人の生まれ持った気質を大きく2つに分けると「保全性」と「拡散性」。
これらの先天的な因子に、生まれ育った環境に影響される後天的な因子(= 「凝縮性」「受容性」「弁別性」)を加えた5つの因子の組み合わせで個性を診断するのがFFS理論。
日本人の個性として最多が、「受容性」と「保全性」の高い人で55%(①)。
次いで、 「受容性」と「拡散性」の高い人が25%。
ここからもわかるように、先天的な因子と後天的な因子を組み合わせたパターンが多く出現する。
ところが、中には「保全性」と「拡散性」の両方が高い人(②)もいる。
これは、対照的な気質が同居している状態。
「やりたい気持ちはある」、「不安だから踏み出せない」。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態。
まず、①。
「受容性」と「保全性」が多いということは「決断できない」という場面が多く発生するではないか。
そんなときこそ、凝縮性や弁別性の出番。ズバッと合理的に決断したいと思う。
つぎ、②。
こちらは危なっかしい。「アクセルとブレーキ同時踏み」は疲れてしまうでしょう。
こういうタイプの人は、アクセルになってくれる人や、ブレーキになってくれる人がそばにいると大活躍できそうだ。
これらから、因子の組み合わせを意識しつつ、人の組み合わせにも意識を向けていきたいところだと思った。
結論フェーズの最後として、弁別性の弱点もしっかりとおさえておく。くわえて、対策も考える。
効率重視の弁別性。弱点と対策は以下。
- 【弱点】
「これは大前提だから」と説明を省きがち
最短/最速で処理しようとするため判断の根拠や前提条件/状況の説明を省略して言葉足らずになる- 【対策】前提の話を必ず提示する
- 最近、図解で脳内同期を図るとスムーズに進む、おすすめだ
- 【対策】前提の話を必ず提示する
- 【弱点】
不合理と理不尽を飼い慣らせない- 【対策】不合理や理不尽に触れる機会を増やして、むしろ味わう
- 【対策】不合理や理不尽を合理化しようと試みる
- 【対策】不合理や理不尽の先に待つ合理を見つける
- 【対策】合理的な結果にするにはどんな方法があるかを考え行動する
- 【弱点】
(情報/データに基づき、白黒はっきり分ける弁別性の強みは判断力)
つまり、弱点は根拠などがない時の動き方だろう…- 【対策】根拠がない時でも、歴史や類似案件をあたるなどして判断につなげる
- 【弱点】
(何事にも合理的に対応できる能力があるという強み)
つまり、弱点は「合理的」というところ(人間味がないと思われてしまう など)- 【対策】温かい人間味の感じられる性格や言動を大切にする(大和言葉を活用も良い)
- 【対策】周囲の感情に配慮した言動を大切に扱う
- 【弱点】
未熟な合理主義者は、判断軸が自己都合になりがちで、詭弁(まちがいを正しいと思わせるように仕向ける弁論)と受け取られる- 【対策】常に周囲や世の中の物の見方を考慮した普遍的な判断軸で、判断の根拠を相手に示す
- 【対策】Win-Winになる多角的視点を交えた判断であることを提示する
- 【対策】自分の判断軸をズラし、顧客や社会という目的のために仲間の力を引き出して、力を合わせる(相手と宝物を共有する)
- 【弱点】
(事実を端的にまとめることが得意)
つまり、弱点はムダなく手間なくの「時系列で箇条書き」になりがち(手抜き感)- 【対策】相手の興味を引く、理解を促進する情報提供を行う
- 【弱点】
世の中の普遍性や真理で発言しがち- 【対策】自分の意見として責任を持って主張する
- 【対策】「自分はこういう理由で、こう判断しました」と主張する
【 理由 】FFS理論は自分のストレスや感じ方が言語化されるからいい
FFS診断を行ったわけだが、納得のいく結果が得られた。
- 自分がどういう順序で思考するか
- 自分がなにをストレスと感じるか
- 自分が物事をどのように捉えるか
はっきりと言語化されると
客観的、かつ、明確に、自分を捉えられる。
どう気をつけて、どう行動すべきか見える。
本当にありがたい診断だった。感謝だ。
周囲を観察していると、自分以外にも
自己理解が不足して、
間違った自己認識による「理想の自分」に固執して
苦しんでいる方を見かける。
ネガティブな状況に自分を追い込んでしまったり、
理想と現実との不一致に苦しんだりすることになる。
みなが、ベストの状態で連携するためにも
- 自己分析
- 自己理解
- 適切な行動と改善の繰り返し(ワクワクする)
- 自分以外への好影響(ワクワクさせる)
というサイクルをループさせたいところだ。
何度も言う。
自分を知ろう。
自分と自分以外のために。